原理を学んで作って飛ばすドローン教室
ドローンはなぜ飛ぶのか?原理を理解しながら手のひらサイズのミニドローン作りに挑戦!
2019年6月2日に、群馬県桐生市 ”桐生市民活動推進センターゆい”の会議室をお借りして、 「原理を学んで作って飛ばすドローン教室」開催しました。
桐生市の近隣から小学3〜6年生の計3人が参加してくれました。
本日のテーマはタイトルのとおり「原理を学んで作って飛ばす」、ただドローンを飛ばすのではなく、 原理を学んで飛ばそうという会です。
まずは、いま世の中にあるいろいろな種類のドローンをYoutubeのビデオを交えてみんなで鑑賞。 空飛ぶバイク(ドローンバイク)なるものの開発も進んでおり、ドローンの定義も幅広い(曖昧?)であることが分かりました。
ドローンがどんなものか分かったところで、ドローンが飛ぶために大事なパーツをみんなで考えました。 今回は、手のひらサイズのちいさな航空型ドローンを作ります。 参加してくれた子供たちには予めバラバラにしたドローンのパーツを配ってあるので、 その中から特に大事そうなパーツを選んで、その理由と一緒に各自発表しました。
やはりみんなが特に大事と言ったのは、プロペラとモーター。他にも大事なパーツはあるけど、 航空型ドローンが飛ぶためには、やはりクルクル回るプロペラとそれを回すモーターが大事そうです。
続いて、モーターを回すために必要な電気についてみんなで考えます。 ”電気について説明できる人”と聞くと、”光るもの”、”いろいろなものを動かすためのもの”、 ”プラスからマイナスに流れるもの”とたくさんの答えが出ました。中には、大抵体のものを動かすのに必要なもの”という 回答もありました。たしかに最近は、大抵のものが電気で動くなぁと納得。どの回答も正解です!
電気はすごく身近だということはわかったけれども、なかなか実感できないものです。ということで、電気の実験をしてみます。 電池をいくつか使って、LEDを光らせてみると、光る電池もあれば、光らない電池もあり、なんでだろう??となります。
スーパーボールを傾斜の坂に転がして、電圧(でんあつ)の説明。 電池には電圧というのがあり、大きな数値ほど勢いよく電気が流れるということを勉強しました。 それだけだと実感がないので、今度はテスターを使って、いろいろなものの電圧を計ってみます。 電池によって電圧が違うことを実感、コンセントの電圧を計ってみるときは、もっとこわがるかと思いきや、 思いのほか躊躇なく、ブスッといったため、逆にこちらがハラハラしました。(こういった実験は必ず大人と一緒いやりましょう。)
電気が実感できたところで、今度はプロペラの原理について考えてみます。 まずは、竹とんぼを飛ばして、気づいたことを出し合います。反時計回りに回すと飛ぶのに、時計回りだと飛ばないのはなぜだろうと考えます。
竹とんぼの羽根も飛行機の羽根もドローンの羽根も飛ぶ原理は同じ。竹とんぼをゆっくり回してみて、風の流れをイメージ! 揚力や推力といった難しい言葉を出さずに、出来るだけ直感でイメージできるように心がけました。
プロペラの形で回る向きが重要だとわかったところで、いよいよドローンを組み立てます。 ちゃんと、ドローンが飛ぶように、モーターの回転方向とプロペラの組み合わせをチェックしながら組み立て。
組み立てでは、ちょっと細かいはんだ付けが必要でしたが、先生たちにサポートしてもらいながら進めます。 みんな、早くドローンを飛ばしたくて本日一番の集中力をみせます(笑)
出来上がった子から、早速飛ばしてみます。
古澤先生と和田先生が作ってくれた即席コース!
今回のドローンはとてもシンプルな作り物で、テレビで見るような空撮用の高級ドローンに比べて 操作がむずかしいです。 なかなか安定して飛ばせずに、みんな四苦八苦。でも、みんな夢中でたのしそうに飛ばしてくれました。
あっという間の2時間。最後に、”みんな、ドローンがどうやって飛ぶか分かった?”と質問すると、 ”わかんなーい”と大きな声で答えてくれました(笑 。。。
きちんと説明は出来ないかもしれないけれど、今日やった電気の実験やプロペラの実験は、いつかどこかで ”あ、前にやったアレのことか”と気づくことがあれば、とてもうれしいです!!
教室が終わった日の夜、参加してくれた子の1人から、家で飛ばしていたら壊れちゃったとの連絡を頂きました。 モーターから線が抜けてしまって簡単には修理できません。
本人はとてもショックを受けていたとのことでしたが、家に帰って壊れるほど遊んでくれたという連絡は とてもうれしいものでした!ちょっと、難しい修理になるので、後日こちらで直すこととしました。 届いたら、またたくさん飛ばして下さい!
* 日時
* 2019年6月2日(日)13:00〜15:00
* 場所
* 桐生市民活動推進センター「ゆい」
* 対象
* 小学3年生〜小学6年生
* ご持参頂きたいもの
* 飲み物
* 筆記用具
* 参加費
* 3,500円
* 内容
* ドローンってなに?
* 実験を通じて電気について学ぼう!
* 実験を通じてプロペラのしくみを学ぼう!
* ミニドローンを組み立てよう!
* 作ったドローンでレースに挑戦!